玉尾 奈那美さん・・57th愛媛新人演奏会「出演者たちの横顔」
- 音楽家クラブ 愛媛
- 2023年5月25日
- 読了時間: 2分
Tamao Nanami ピアノ
Q音楽を本格的に始めたきっかけはなんですか?
小さな頃から音楽が好きで、ピアノやエレクトーンなど多様な楽器に触れながら音楽に親しんできましたが、本格的に音楽と向き合うきっかけとなったのは、音楽の教員になることを決意したことです。
子供たちに音楽を伝えるために、まずは私自身がもっと音楽を好きになり音楽の魅力を知りたい、この思いでピアノに向き合っています。
Q普段、練習の際に工夫されている事、気をつけていることはなんですか?
作品に込められた作曲者の意図を想像して演奏することです。旋律や和声にそれぞれどんな感情や背景が隠れているのか、自分なりに解釈し、その時々にあった音色や歌い方を探していくことが楽しみでもあり、難しさでもあると感じています。
Q影響を受けた演奏家(作曲家)を紹介してください。
様々な作曲家の作品に触れてきましたが、なかでもシューマンは特に印象深いです。
大学の卒業研究としてシューマン自身や彼の音楽について学習をしたことで、作品に隠された背景からどんな演奏が求められるのかを想像し、それらを演奏に反映するための工夫を考えられるようになりました。
Q今回演奏するプログラムの聴きどころを教えてください。
今回演奏させていただく『アレグロOp.8(シューマン)』には、一曲を通して性格の異なる旋律が複数登場します。
美しさの中に儚さや切なさ、時に怒りや憎しみといった感情を想像できる色彩豊かな作品ですので、シューマン特有の和声感をお楽しみいただきながら、お聞きいただけたらと思っております。
Q最近、頭から離れない曲はありますか?
『アレグロOp.8(シューマン)』です。
私が想像するこの作品の世界観を音にできるよう、練習に励んでいます。
Q音楽をやっていて本当に良かったと思える瞬間は?
幸せなご縁や出会いを感じる瞬間です。
多様な作品と出会うことはもちろんですが、音楽を続けていたからこそ出会えた方々や経験できた感情も数え切れないほどたくさんあります。それらは私にとっての原動力であると同時に、かけがえのない宝物です。
そんな温かいご縁と出会いに恵まれたことへの感謝を忘れず、今後も音楽と真摯に向き合っていきたいと思っております。
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